パシュミナとは?

 ネパール語で"最も柔らかく、暖かいウール"という意味です。
 パシュミナは、あのカシミアを作るカシミアヤギの喉からお腹にかけて生えている柔らかい毛の名称で、よりすぐった最高級のカシミアのことです。
 その軽くて柔らかで温かい一枚のストールを織るには、4〜5頭の山羊が必要です。これが、パシュミナが極めて高価な織物のひとつといわれる理由です。
 良質のパシュミナは、細くて柔らかい毛を用いるので、風を通しにくく保温性が抜群で手触りの心地よいものに仕上がっています。

 パシュミナの特長としてあげられるのが、大変豊富なカラーバリエーション。何枚かお持ちになると、カジュアルなときもフォーマルなときも装いに合わせてカラーコーディネートをお楽しみいただけます。
 小さく折りたためて持ち歩きにも便利なパシュミナは、旅先でも必需品です。
 今や季節を選ばない定番アイテムのひとつといえるでしょう。


 良いパシュミナの条件

 一口にパシュミナといっても、メーカーによって品質はまちまちです。同じカシミアヤギでも、ネパール産はもとより、インド産、中国産、はては大量生産を狙ったごく普通の羊の毛を使いパシュミナとは言い難い商品まで、実に様々なものが出回っているのが現状です。
 良質なパシュミナを見分けるには、同一メーカーのパシュミナ製品の淡い色が、どれもきれいに均一に染まっているかを見れば、そのメーカーの品質がうかがえます。
 パシュミナは、原糸が白色で細くて柔らかい毛からできているものが良質とされ、それを使えば、当然淡い色もきれいに染め上げることができます。しかし、太くて固い毛を使うと、淡い色がきれいに染まらず黒っぽい感じになってしまいます。
 また、質の良い細い糸(高番手のもの)は、織ったときに目がつまって風を通しにくく仕上がります。それゆえ、良質のパシュミナストールは、保温性が抜群で手触りの心地よいものに出来上がるのです。



パシュミナこぼれ話 

 1664年に、ヨーロッパ人として初めてカシミール地方を訪れたフランソワ・ベル二エが、パシュミナの"デリケートで柔らかく、申し分のない美しさ"を伝えたといわれています。
 元来ヨーロッパでは、パシュミナのショールを花婿から花嫁への贈り物として尊ぶ風習があって、かのナポレオンが、2番目の妻マリー・ルイーズに17枚ものパシュミナ・ショールを贈ったという話は有名です。
 また、近年では、故ダイアナ妃がパシュミナを愛用していたことがきっかけとなって、パシュミナ・ファッションに火が付き、欧米でブームを巻き起こしたといわれています。
 今や欧米の社交界では、必ずといっていいほどパシュミナストールが登場して、パーティー会場ではその鮮やかな色彩や装い方が話題になっているということです。



 お手入れについて

 部分的な汚れなどは、石鹸水を少量布に含ませ軽くたたくようにして落とします。このとき決してこすらないようにしてください。アイロンを掛ける際は、必ず当て布をして、その上から低温のアイロンを当てるようにします。
 全体をクリーニングするときは、ドライクリーニングをお勧めします。パシュミナは、デリケートでかつ高価なものなので、変わらぬ風合いを長くお楽しみいただくためには、クリーニングはプロにお任せになる方が安心です。
 普段は、ハンガーなどに掛けておくとしわにならず、きれいに保管することができます。長期間ご使用にならないときは、防虫剤を入れて衣装ケースなどで保管するようにしてください。

 



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